生命保険は万が一の時に自分や家族の生活を保障するものだから、お金の無い人ほど必要で、逆にお金持ちには保険が必要ない、と言われる事がよくあります。
果たしてそうなのでしょうか。
生命保険の中のいわゆる「医療保険」に関しては、確かに必要ないかもしれません。健康保険は3割負担ですし、仮に多額の治療費が掛かったとしても「高額療養費制度」で実際の自己負担は低く抑えられます (※所得に応じて変わります→ https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat320/sb3190/sbb3193/261114)。貯蓄がたくさん有り、その中から治療費を支出するのは、毎月保険料を払うよりも或る意味合理的かもしれません。
しかし生命保険の死亡保障については、少し話が変わるようです。
日本のお金持ちの特徴として、財産の中で不動産の占める割合が高い場合が非常に多い。相対的にキャッシュは少ないということになります。しかしながら、相続が発生した場合には相続税を10ヶ月以内に現金一括で納めなければならない。
つまり、財産(不動産や自社株など)をたくさん持っていたとしても現金が少ないので、相続税を払えない可能性が高い。
そのために、お金持ちと言われる人ほど、納税資金の準備のために適正な額の生命保険(死亡保障)へ加入することが必要であり、かつ必須とも言えます。