ガン保険は多くの会社からいろんな名前の商品が出ていて、また特約の数も数限りなくあります。なので業界の人間でも把握しきれないくらいですし、消費者が迷われるのも無理もありません。
しかしガン保険の進化の歴史から考えてみると、意外に求めるものが見えてくるかもしれません。今回は大きく3つに分けてみました。
1) 黎明期「死亡保険金型」…第三分野の保険商品として初めて日本に登場したのは1974年(Aflac)。当時ガンは未だ不治の病との認識であり、ガン保険も主に死亡した時に支払われる死亡保険金が保障のメインでした。
2) 発展期「入院保障型」…その後ガンの治療法も進化し、早期に適切な治療を受けることによって決して不治の病ではなくなってきた。それに伴い民間保険も入院費用及び手術費用に重点を置くようになってきた。主に1980年代中頃から現在まで続く流れである。
3) 成熟期「治療一時金型」…近年のガン治療が(入院せずに)通院での治療にシフトしたことにより、これまでの入院日数で治療費を賄う保障内容が現実の治療実態にそぐわなくなってきたことから、入通院の違いや手術内容に左右されずに保険金が給付されるものが強く求められてきた。最新のガン保険は、治療一時金として「その年度に何かしらのガン治療を受けた場合には、治療内容に関わらず給付金(例えば100万円)が支払われる」などのタイプが主流となっている。
という訳で、現在ガン保険を選ぶなら治療一時金タイプ(寧ろ入院保障も死亡保障もないシンプルなもの)がベターと言えると思います。
さて進化を続けるガン保険、今後はどのように変わっていくのでしょうか。