永遠に来ない次の60日  (終身医療60日型の落とし穴)

「終身医療保険」に加入して「これで一生、入院費の心配はしなくて済む」と思っていたのに、実際に入退院を繰り返したら給付金がちゃんと出たのは最初だけで、あとは一銭も出なかった、としたらいかがでしょうか。

保障は切れてないし、保険料も毎月払っているのに、入院してもお金がおりない医療保険  ……なんで???(~。~;)?

実は医療保険には、あまり知られてないカラクリがあります。

そのカラクリとは……「180日ルール」
→ 「退院日からその日を含めて180日以内に次の入院を開始した場合は、1回の入院とみなす  (同一の原因または医学上重要な関係があるもの)」

どういうことかと言うと、入退院の繰り返しで、その入院と入院の間が180日間空いてなければ1つの入院とみなされ、60日型であれば合算して60日分しか保険はおりない、ということです。※長期入院でも60日目以降は同じことです。

言い方を変えると、半年以内にに1泊でも入院をした場合は、ずっと要件を満たさないということになります。

例)  60日入院→100日自宅→60日入院→100日自宅→60日入院 = (入院の間が180日空いてないので、通算) 1入院とみなし、保険給付は60日分だけ。

昔と比べ入院治療の期間が短くなっているのは事実ですが、病気の種類によっては複数回の入院を繰り返しますし、脳疾患による平均入院日数は依然として100日以上となっています。

万が一の時に役に立たないのでは、一生涯の保障も意味をなしません

現在、医療保険の1入院給付日数には 30日型、60日型、120日型、720日型、1,000日型などがありますが、どうせ入るなら日数は出来るだけ長いほうが安心です。

特にここ数年は医療保険自体の保険料がかなり下がっているので、60日型から 120日型や720日型へ切り替えても保険料が変わらない場合も多いです。

あなたもチェックしてみてはいかがでしょうか(^^)